【安さと保障】築古戸建て 大家向け火災保険のベストチョイス【2021年2月編】

結論:「あいおいにっせい同和損保」の「タフ・住まいの保険」がおすすめ!!

料金のまとめは以下の表になります。

保険会社プラン名火災保険特約地震保険合計最安値からの差額1年あたり
AD損保タフ・すまいの保険190200304088770281941348956388.2
セコム損保セコム安心マイホーム保険19673088700285430057086
三井住友海上GKすまいの保険1686203010887002603302510052066
東京海上日動トータルアシスト住まいの保険1764409430887002745701086054914
Sony損保157,867396588700250,5323489850106.4
各社料金

比較方法は火災保険一括見積サイトです。(気になっていたSony損保は個別に調査)

以下、結論に至った背景と根拠をいかに述べます。

保険料に影響する項目ですが、今回の条件は以下です。

・築20年(平成13年築)
・木造戸建て2階建て(防火非対応のH構造)
※H構造のHは「非耐火構造」の頭文字
・延べ床面積126㎡
・オール電化非対応、防犯設備なし

以下、火災保険を取り巻く現状、補償内容についてみていきます。

火災保険料の値上げ

2021年の1月から保険会社による火災保険料の値上げが話題になりました。

【2021年1月火災保険値上げ】保険料50%値上げも/築浅建物は値下げ傾向

特に、築古物件に対する保険料の値上げと複数年にまたがる保険契約から毎年更新になる単年度のみ契約への移行傾向が強まり、築古戸建て物件に投資している大家さんにとっては致命的です。

本記事では火災保険料を抑えて利回りを改善するための比較検証を行います。

火災保険の比較

冒頭で述べた

結論:「あいおいにっせい同和損保」の「タフ・住まいの保険」」がおすすめ!!

その理由ですが、

・価格が高すぎない(中間帯)
・修理費用に上乗せされる特約筋が他社より10%高い

とバランスが良いからです。

以下、各社の保険と内容の比較です。

保険会社プラン名火災、落雷、破裂・爆発水ぬれ 盗難 水災 地震・噴火・津波 風災、雹災、雪災
AD損保タフ・すまいの保険
セコム損保セコム安心マイホーム保険
三井住友海上GKすまいの保険
東京海上日動トータルアシスト住まいの保険
Sony損保
大家向け火災保険の内容比較表~基本補償~

表内の〇は保険に含まれている、×は含まれていないということを表しています。
上表の保証はどの会社もベーシックにつけている保障です。
火災保険のメインとなる部分です。

次に、各社で差が出始めるポイントになります。

保険会社プラン名破損、汚損等建物外部からの物体の落下、飛来、衝突等騒擾、暴力、破壊行為
AD損保タフ・すまいの保険××
セコム損保セコム安心マイホーム保険30000
三井住友海上GKすまいの保険××
東京海上日動トータルアシスト住まいの保険5000××
Sony損保 30000(3965)××
()内はオプションで付けるための値段

破損・汚損は「家屋の汚れや破損を保障する保険」で、小さな損傷はこの保険でカバーします。
使用頻度は高いですが、注意点として、免責が付くことが多いです。
免責とは、「この免責額以上でしか保険を出さない」というものです。
当然免責額は0が望ましいですが、そうすると掛け金が増額する場合が多いです。

上記の表を見ると、セコム損保、東京海上日動、Sony損保が免責金額が設定されています。
自分が住んでいる賃貸物件で火災保険を付ける場合は、この免責金額は0円がおすすめです。
逆に言うと、他者に貸し出すための賃貸物件には不要かと思います。
なぜなら、大家が行う補修の規模が大きく、免責額以下の規模の補修がほとんどないからです。

建物外部からの物体の落下、飛来、衝突等」や「騒擾、暴力、破壊行為」はご近所さんに対する被害を保障するものです。
一部もありますが、ここら辺もあると安心ですが、設備賠償(家屋に起因する損害賠償保障)とかぶる部分、ニッチな保障ということで、明記しているのはセコム損保だけでした。

保険会社プラン名事故時諸費用特約地震火災費用特約 防犯対策費用特約特別費用保険金特約災害緊急費用特約賃貸建物所有者賠償
AD損保タフ・すまいの保険保険金×20%保険金額×5%実費20万円保険金額×10%保険金額×10%1億円(3040)
セコム損保セコム安心マイホーム保険保険金×10%保険金額×5%×××1億円
三井住友海上GKすまいの保険保険金×10%保険金額×5%実費20万円保険金額×10%保険金額×10%1億円(3010)
東京海上日動トータルアシスト住まいの保険保険金×10%保険金額×5%×1億円(9430)
Sony損保×〇(9896)××

大きな差がつくのが「事故時諸費用特約」と「修理費用に何が含まれるか」です。
建物にかかっている保険金の1割か2割かが修理費用に上乗せ、仮に修理のための保険金が100万円ならば、その差は10万円と、保険料の差を楽々カバーできレベルです!
ここは保険料が高くなっても手厚いAD損保が強いでしょう。

「修理費用に何が含まれるか」ですが、東京海上日動では損害範囲の調査・仮設・仮設撤去費用が保険としてカバーされます。
AD損保と三井住友海上では調査と仮設に関する費用は、東京海上日動のように目立つ打ち出し方はしていません。
この点は私も最初わからなかったのですが、代理店の方に伺ったところ、調査・仮設にかかる費用は「災害緊急費用」でカバーされているとのことで、各社で違いはないそうです。

以上の比較から、保障内容の違いは似ているが、「事故時諸費用特約」の上乗せ倍率が決め手になるかと思います。
建物を管理・修繕する大家さんにとっては、この上乗せ倍率の高いAD損保が一番いいように思えます。
ただし、こうした各社の特徴については比較してみないことにはわかりません。
そのために絶対に不可欠なのが合い見積もりです!
ある保険には特約でしか付けられない、もしくはそもそもつけられないオプションでも、他の保険であればベースの保険でカバーされる、というようなことがあり得ます。

今回、比較には火災保険一括見積を利用しました♪

価格だけではなく、他には、保険会社によって保険金が下りる審査基準の厳しい・緩い等の違いはありますので、その点も一考する必要はあります。
審査基準については、後日火災保険を実際に使った際にまたブログ記事にしたいと思います。

まとめ  

冒頭で述べたようにおすすめはあいおいにっせい同和損保の「タフ・住まいの保険」です。
理由は「大家が最も使う修理費用に対する上乗せ金額が保険金×20%と他者の倍」だからです。

ただ、今回の比較はあくまで私の所有物件の条件での話ですので、必ず自分の物件の条件での合い見積もりをしましょう。

5分もかからずに見積もりが取れるので、費用対効果抜群です!
できる大家さんは合い見積もりを必ずします。
なぜなら、相場を知り、コストを削減することが利回りアップに直結するからです。

皆さんもおすすめの保険や保険会社の探し方などありましたらコメントをお願いします♪

※2021年2月現在、ブログ主個人による調査ですので必ずご自身で保険会社にご確認ください。

 

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